偏頭痛 サプリ

とびら

いつか叩くであろう扉が目の前にあって

空はまるで絵空事のように青くて

風は止まって周りの風景は動かず

自分の影はコントラストを濃くして

扉の中に入れない鳩が

ここでオネダリをしている

餌を攫って生きる鷹であったなら

鳩に余裕の笑顔も見せように

野性の心を躍らせて

扉に掲げられた自分の名前を

誇らしげに仰いだだろうに

まだ少し来るのが早かったこの扉の前で

鳩に玉蜀黍の種を施して

また今来た道を戻ってゆくのだ

国家の私心に咎はない

自らが無私となってこそ語れよ誠心

パトロンに無心をする従妹はしくじって

家を失うまいと腐心する

青い空はもうじき暮れなずむ

明日はまた別の名前が掲げられるこの扉に

あなたの名前は無い

ドーパミンは

夜も忘れさせて言葉の初穂を刈らせる

だから

だから、あなたは要らない

実りの稲穂を分かち合う友ではないから

あの時の扉は今暮らしのただ中で

幻の祭壇となって現れる

いつかまた訪れる扉

その時もひとりで

扉の向こうに積まれた収穫の数々を

受け取りにゆくのだ