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マリア・クロスオーバー

あなたはご自分こそ現実と言う

あなたの中では

愛も富も名誉も同時進行して

ひとつ得るたび勝ったと言った

富と地位を笠にして

おとこ達に号令をかけないでください

あなたは夕べの睦みごとの余韻の中

まず、髪をお切りになったらいかがですか

あなたの主張のどれひとつ

新しいものはありません

あなたがこの世の為事を

それは見事に片づけてみせても

神のミッションを引き受けた

遠き日の少女マリアには及ばない



ご自分のために涙を流さないでください

英雄は死んでいった兵士のために泣くものです

あなたは英雄にはなれない

卑弥呼のように鬼道を操りましょうか

あなたは赤いドレスをまとった飾り

利用価値ある抱き人形



聖母マリアは信徒の幻想の中

幻想とは取りも直さず虚構だと言う

遠き地のキリシタンの里に三百年

なぜマリアは

絶えぬ泉のように残されてきたのか



母を主張するわけは生きるためですか

本能を主張してはいけません

聖母は母の象徴ではなく

おとめの服従

弱き花として額づけば

そのとき立つことが出来るのに



そこに棲まないでください

あなたの家ではありません

あなたがつくるものは何ひとつなく

奪い獲った家々を

がらがらと壊してゆくばかり



裏と表の世の中で

あなたはタイトルを並べてゆく

少女たちに

幸せの押し売りをしないでください

それはただあなたの頭の中の世界

歴史の定理にそんなものはありません

あなたの中の価値は何

あなたの頭の中を形にすること



男と同じ欲望を持って

なおかつオンナを主張する

あなたの話に矛盾見つけた



百合は花の王

薔薇も花の王

百合と薔薇が一緒に咲いたとて

なにを不思議に思うのでしょう

あなたは唯一ではなく

一個の駒にすぎません



鬼に喰われた花の顛末は

誰もが見てきたことですが

口に出すことはしなかった

ただいにしえから

花や星になぞらえて語られてきたばかり

雲に隠れては姿現す幾つもの星々

密やかに生き抜く小さき花々



マリアに花を捧げて

腰に青いサテンの帯を締める

花は耐えるだけではありません

この世の地位は揺らぐから

あなたはいつも怯えるばかり

現実という舞台の上で

あなたの演じてきたことは何

すべて歴史が語るはず

凡そのひとに凡その輪郭で

アヴェ・マリア

我が聖母