偏頭痛 サプリ

ひょうたん

壁に吊るしておいた瓢箪が

話しかけてきた

とりあえず、僕、容量持ってるのね

この球が二つ繋がったような回転体は

僕の言葉を溜めるのにちょうどいいのね


そのまま話を続けさせると

「新しい」ということに警戒ランプが点るの

瓢箪の文脈では

新しいって、ただの副詞なの

その「新しい」が市場に出れば

ひとは内心

「陳腐なキャッチコピー」

と吹いてるわけだ

だから、フツウに芸術家は

フツウに真実を求めるべきなんだよ



で?

僕を買ってくれてありがとう

でも、お礼はもうしたよね

君は僕をモチーフにして小説書いたから

僕の空洞に溜め込んだ言葉は

少しは役に立ったかな



骨董市の十も二十もの仲間の中から

僕を選んでくれて

なんだか、すこぶる健康な優越感あるね

店のおじさんは、「売れた!」と言った

僕は、「買われた!」と言った

芸術の市場もこうだといいね